外来通院がん患者が主体性を発揮して生活することを支援するために外来看護師が重要と考える看護実践

目的:外来通院がん患者が主体性を発揮して生活することを支援するために外来看護師が重要と考える看護実践を明らかにする。方法:がん診療連携拠点病院の外来看護師1130名を対象に、86項目の外来看護実践について、外来通院がん患者が主体性を発揮して生活することを支援する看護実践として重要と考える程度及び実施していると考える程度を質問紙調査した。結果:598名の回答を分析対象とした(有効回答率78.6%)。外来看護師は86項目の外来看護実践すべてを「重要」と考えていた。探索的因子分析の結果、外来看護師が重要と考える看護実践は、【問題解決方法獲得への支援と療養姿勢の後押し】【患者の考えや思いの把握とあるが...

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Published in医療看護研究 Vol. 16; no. 2; pp. 34 - 46
Main Authors 高山, 京子, 森本, 悦子, 佐藤, まゆみ, 阿部, 恭子, 塩原, 由美子, 片岡, 純, 大内, 美穂子, 佐藤, 禮子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 順天堂大学医療看護学部 2020
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ISSN1349-8630
2758-5123
DOI10.60254/jhcn.16.2_34

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Summary:目的:外来通院がん患者が主体性を発揮して生活することを支援するために外来看護師が重要と考える看護実践を明らかにする。方法:がん診療連携拠点病院の外来看護師1130名を対象に、86項目の外来看護実践について、外来通院がん患者が主体性を発揮して生活することを支援する看護実践として重要と考える程度及び実施していると考える程度を質問紙調査した。結果:598名の回答を分析対象とした(有効回答率78.6%)。外来看護師は86項目の外来看護実践すべてを「重要」と考えていた。探索的因子分析の結果、外来看護師が重要と考える看護実践は、【問題解決方法獲得への支援と療養姿勢の後押し】【患者の考えや思いの把握とあるがままの理解】【他職種連携による支援と責務を果たす態度と知識】【外来診察における医師からの情報獲得支援】【起こりうる副作用と自宅での対処方法の説明】の5因子で構成された。また、この5因子の実際の実施の程度について、本研究の対象者は、実施していないわけではないが実施しているとも言いがたいと評価していた。考察:外来通院がん患者が主体性を発揮して自分らしく生活することを支援するためには、この5因子の看護実践を的確に遂行できる能力を育成する教育プログラムの開発が必要である。
ISSN:1349-8630
2758-5123
DOI:10.60254/jhcn.16.2_34