ハイブリッド手術室にてコイル塞栓術と神経内視鏡下血腫除去術を併用した破裂前大脳動脈遠位部動脈瘤の1例
52歳女性. 突然の頭痛, 意識障害, 痙攣発作にて搬送となり諸検査にて左前大脳動脈遠位部動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断した. 再破裂防止目的の動脈瘤塞栓術に引き続きハイブリッド手術室にて神経内視鏡下脳内血腫除去術を施行し, 良好な転帰を得た. くも膜下出血急性期に脳室内血腫を神経内視鏡にて除去した報告はあるが, 本症例のようにコイル塞栓術に引き続き脳内血腫を神経内視鏡で治療し良好な結果を得た報告は少なく, 動脈瘤へのアクセス・血腫の局在と出血源近傍の血腫を残すなどの戦略により低侵襲な治療の1つになり得ると考えられる....
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Published in | 脳神経外科ジャーナル Vol. 31; no. 1; pp. 50 - 55 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
01.01.2022
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Subjects | |
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ISSN | 0917-950X 2187-3100 |
DOI | 10.7887/jcns.31.50 |
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Summary: | 52歳女性. 突然の頭痛, 意識障害, 痙攣発作にて搬送となり諸検査にて左前大脳動脈遠位部動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断した. 再破裂防止目的の動脈瘤塞栓術に引き続きハイブリッド手術室にて神経内視鏡下脳内血腫除去術を施行し, 良好な転帰を得た. くも膜下出血急性期に脳室内血腫を神経内視鏡にて除去した報告はあるが, 本症例のようにコイル塞栓術に引き続き脳内血腫を神経内視鏡で治療し良好な結果を得た報告は少なく, 動脈瘤へのアクセス・血腫の局在と出血源近傍の血腫を残すなどの戦略により低侵襲な治療の1つになり得ると考えられる. |
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ISSN: | 0917-950X 2187-3100 |
DOI: | 10.7887/jcns.31.50 |