前立腺疾患に対する外科手術

副生殖器である犬の前立腺は膀胱の尾側に存在し、近位尿道を全周に取り囲んでいる。犬の前立腺疾患には、前立腺炎、前立腺膿瘍、前立腺嚢胞、前立腺過形成、前立腺腫瘍などがある。良性の前立腺肥大は6歳を超えた未去勢犬の80%以上に発生すると報告されている。一方で、犬の前立腺の悪性腫瘍の発生率は0.2-0.6%とあまり高いものではないが、潜行性で発見までに時間がかかり、悪性度が高いため、発見された時点で転移していることも多い。こういった疾患に対して、選択する外科治療について解説する。...

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Published in日本獣医腎泌尿器学会誌 Vol. 13; no. 1; pp. 7 - 17
Main Author 岩井, 聡美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本獣医腎泌尿器学会 2021
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ISSN1883-2652
2434-0146
DOI10.24678/javnu.13.1_7

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Summary:副生殖器である犬の前立腺は膀胱の尾側に存在し、近位尿道を全周に取り囲んでいる。犬の前立腺疾患には、前立腺炎、前立腺膿瘍、前立腺嚢胞、前立腺過形成、前立腺腫瘍などがある。良性の前立腺肥大は6歳を超えた未去勢犬の80%以上に発生すると報告されている。一方で、犬の前立腺の悪性腫瘍の発生率は0.2-0.6%とあまり高いものではないが、潜行性で発見までに時間がかかり、悪性度が高いため、発見された時点で転移していることも多い。こういった疾患に対して、選択する外科治療について解説する。
ISSN:1883-2652
2434-0146
DOI:10.24678/javnu.13.1_7