鼻内構造の欠損を伴う鼻副鼻腔に発生した IgG4 関連疾患
「はじめに」:IgG4関連疾患は, 高IgG4血症および組織学的にIgG4陽性形質細胞浸潤・線維化がみられ腫瘤性, 肥厚性病変を特徴とする全身性, 慢性炎症性疾患である. 今回われわれは片側鼻副鼻腔に発生した破壊性の病変を呈するIgG4関連疾患確定診断例と思われる症例を経験したので報告する. 「症例」:70歳男性, 鼻出血を主訴に来院した. 前医を受診, 経過観察をされていたが, 左鼻副鼻腔構造の消失を認め, 精査目的で当院紹介となった....
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 119; no. 7; p. 998 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
20.07.2016
日本耳鼻咽喉科学会 |
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ISSN | 0030-6622 1883-0854 |
DOI | 10.3950/jibiinkoka.119.998 |
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Summary: | 「はじめに」:IgG4関連疾患は, 高IgG4血症および組織学的にIgG4陽性形質細胞浸潤・線維化がみられ腫瘤性, 肥厚性病変を特徴とする全身性, 慢性炎症性疾患である. 今回われわれは片側鼻副鼻腔に発生した破壊性の病変を呈するIgG4関連疾患確定診断例と思われる症例を経験したので報告する. 「症例」:70歳男性, 鼻出血を主訴に来院した. 前医を受診, 経過観察をされていたが, 左鼻副鼻腔構造の消失を認め, 精査目的で当院紹介となった. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.119.998 |