学校教育全体から俯瞰する美術による学びとその汎用性についての考察

本研究は、学校教育、特に義務教育段階の教育課程における中学校美術科という、より大きな枠組みから見た美術による学びの意義と、授業外でも生きて働く資質・能力の育成について考察するものである。全教科共通で重視して育む4つの資質・能力を設定し、美術科の題材に合わせてそれぞれの資質・能力の育成を目指して実践研究を行った。実践研究からは、育成を目指す資質・能力を明確に、より具体的な手立てを講じることと、既存の題材を捉え直すことで、また、教科アンケートの結果からは、美術による学びの意義と、場面に応じて美術による学びが他の教科で育成された資質・能力と混ざり合うことで、生徒の実感を伴った力として備わっていくこと...

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Published in美術による学び Vol. 1; no. 2; p. 202002
Main Author 髙嶋, 裕也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本・美術による学び学会 2020
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ISSN2435-6573
DOI10.34495/artmanabi.202002

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Summary:本研究は、学校教育、特に義務教育段階の教育課程における中学校美術科という、より大きな枠組みから見た美術による学びの意義と、授業外でも生きて働く資質・能力の育成について考察するものである。全教科共通で重視して育む4つの資質・能力を設定し、美術科の題材に合わせてそれぞれの資質・能力の育成を目指して実践研究を行った。実践研究からは、育成を目指す資質・能力を明確に、より具体的な手立てを講じることと、既存の題材を捉え直すことで、また、教科アンケートの結果からは、美術による学びの意義と、場面に応じて美術による学びが他の教科で育成された資質・能力と混ざり合うことで、生徒の実感を伴った力として備わっていくことが明らかになった。
ISSN:2435-6573
DOI:10.34495/artmanabi.202002