肩関節複合体アライメントと立位における足圧中心位置の関係 投球動作コッキング期を想定した検討

〔目的〕投球動作のコッキング期を想定した肢位における肩関節複合体アライメントと立位における足圧中心位置の関係を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常成人男性22名とした.右投げのコッキング期を想定した体幹右回旋かつ肩関節水平外転位における体幹回旋角度および5項目の右肩関節複合体アライメントをゴニオメーターと電子ノギスで計測した.また,立位における左右の足圧中心位置を重心動揺検査装置により計測した.〔結果〕足圧中心が後方および外側に位置するほど体幹回旋角度および肩甲胸郭関節の内転が小さく,肩甲上腕関節の水平外転が大きいことが示された.〔結語〕後方重心姿勢で行われる投球動作は,コッキング...

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Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 6; pp. 775 - 778
Main Authors 谷畑, 和幸, 江戸, 優裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.35.775

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Summary:〔目的〕投球動作のコッキング期を想定した肢位における肩関節複合体アライメントと立位における足圧中心位置の関係を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常成人男性22名とした.右投げのコッキング期を想定した体幹右回旋かつ肩関節水平外転位における体幹回旋角度および5項目の右肩関節複合体アライメントをゴニオメーターと電子ノギスで計測した.また,立位における左右の足圧中心位置を重心動揺検査装置により計測した.〔結果〕足圧中心が後方および外側に位置するほど体幹回旋角度および肩甲胸郭関節の内転が小さく,肩甲上腕関節の水平外転が大きいことが示された.〔結語〕後方重心姿勢で行われる投球動作は,コッキング期の過剰な肩関節水平外転を惹起する可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.775