運動器疾患患者の理学療法における動作指導の実態 言語指導に着目した観察的研究

〔目的〕運動器疾患患者の治療場面を観察し,理学療法士の言語指導の実態を明らかにすることとした.〔対象と方法〕理学療法士13名,患者11名が参加し,19場面を測定した.測定後,言語指導を言語教示,フィードバック,言語強化に分類した.〔結果〕理学療法士による言語指導の43.0%が言語強化であった.また,理学療法士が使用した言語教示の69.1%,フィードバックの89.0%がInternal Focus of Attentionであった.〔結語〕理学療法士は,言語強化を無自覚に多用している可能性が示唆された.動作指導では目標物を設置しづらいが故に,Internal focus of attention...

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Published in理学療法科学 Vol. 37; no. 6; pp. 579 - 584
Main Authors 我妻, 昂樹, 鈴木, さゆり, 榊, 望, 川上, 真吾, 嶋田, 剛義, 鈴木, 博人, 佐藤, 清登, 藤澤, 宏幸, 松坂, 大毅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2022
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.37.579

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Summary:〔目的〕運動器疾患患者の治療場面を観察し,理学療法士の言語指導の実態を明らかにすることとした.〔対象と方法〕理学療法士13名,患者11名が参加し,19場面を測定した.測定後,言語指導を言語教示,フィードバック,言語強化に分類した.〔結果〕理学療法士による言語指導の43.0%が言語強化であった.また,理学療法士が使用した言語教示の69.1%,フィードバックの89.0%がInternal Focus of Attentionであった.〔結語〕理学療法士は,言語強化を無自覚に多用している可能性が示唆された.動作指導では目標物を設置しづらいが故に,Internal focus of attentionが多用される可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.37.579