地域在住高齢者の基本チェックリストの各領域と3年後の転帰との関連 新規要介護認定と総死亡のリスク要因について

〔目的〕地域在住高齢者における基本チェックリストの各領域が,3年後の転帰として新規要介護認定と総死亡に関連するリスク要因となるか検討することを目的とした.〔対象と方法〕地域在住高齢者を対象に2012年度に基本チェックリストを調査し,新規要介護認定については20747名,死亡については22021名を解析した.基本チェックリストが3年後の新規要介護認定と総死亡のリスク要因となるか検討した.〔結果〕新規要介護認定には運動機能低下,低栄養,認知機能低下,うつ,総死亡には運動機能低下,閉じこもり,認知機能低下が有意なリスク要因であった.〔結語〕基本チェックリストの運動機能低下,認知機能低下は,早期の予防...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 4; pp. 553 - 560
Main Authors 渡辺, 修一郎, 新井, 智之, 森田, 泰裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.553

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Summary:〔目的〕地域在住高齢者における基本チェックリストの各領域が,3年後の転帰として新規要介護認定と総死亡に関連するリスク要因となるか検討することを目的とした.〔対象と方法〕地域在住高齢者を対象に2012年度に基本チェックリストを調査し,新規要介護認定については20747名,死亡については22021名を解析した.基本チェックリストが3年後の新規要介護認定と総死亡のリスク要因となるか検討した.〔結果〕新規要介護認定には運動機能低下,低栄養,認知機能低下,うつ,総死亡には運動機能低下,閉じこもり,認知機能低下が有意なリスク要因であった.〔結語〕基本チェックリストの運動機能低下,認知機能低下は,早期の予防が重要であると考えられる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.553