投球障害肩症例における上腕骨頭後捻角度を考慮した肩回旋可動域の特徴 超音波画像診断装置を用いて
〔目的〕投球障害肩症例における上腕骨頭後捻角度を考慮した肩回旋可動域の特徴を評価することとした.〔対象〕投球障害肩の男性投手38例とした.〔方法〕超音波画像診断装置を用いて,上腕骨頭後捻角度と上腕骨頭後捻角度の影響を除いた肩回旋可動域を計測し,それぞれ投球側と非投球側間で比較検討した.〔結果〕投球側では非投球側に比べ,上腕骨頭後捻角度は平均して11度増大,補正外旋角度は9度増大も,補正内旋角度は平均18度減少,全回旋可動域は9度減少していた.いずれも有意な差であった.〔結語〕投球障害肩症例の肩回旋可動域には,上腕骨頭後捻角度の骨性のと,肩軟部組織性の,両者の因子が影響していることが示唆される....
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Published in | 理学療法科学 Vol. 29; no. 3; pp. 345 - 349 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2014
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.29.345 |
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Summary: | 〔目的〕投球障害肩症例における上腕骨頭後捻角度を考慮した肩回旋可動域の特徴を評価することとした.〔対象〕投球障害肩の男性投手38例とした.〔方法〕超音波画像診断装置を用いて,上腕骨頭後捻角度と上腕骨頭後捻角度の影響を除いた肩回旋可動域を計測し,それぞれ投球側と非投球側間で比較検討した.〔結果〕投球側では非投球側に比べ,上腕骨頭後捻角度は平均して11度増大,補正外旋角度は9度増大も,補正内旋角度は平均18度減少,全回旋可動域は9度減少していた.いずれも有意な差であった.〔結語〕投球障害肩症例の肩回旋可動域には,上腕骨頭後捻角度の骨性のと,肩軟部組織性の,両者の因子が影響していることが示唆される. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.29.345 |