臨床実習における教育方法に関する一考察 指導者の理想像アンケート調査より
〔目的〕より良い理学療法士教育の構築を目指して,臨床実習指導者(以下,指導者)が考える指導者の理想像および臨床経験年数での理想像の違いの有無の把握を目的とした.〔対象と方法〕42施設の理学療法士を対象とし,任意に回答要請し,質問紙調査を行った.〔結果〕上位5番目までの頻出語が「学生」,「指導」,「できる」,「実習」,「能力」であった.「臨床の楽しさを伝える」,「能力に合わせた学生指導ができる」,「患者のことを一緒に考える」の3つのクラスターに分類された.臨床経験年数での違いは,「学生」,「考える」,「楽しい」,「合わせる」,「一緒」の5語で差を認めた.〔結語〕指導者の理想像を検討して理解するこ...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 33; no. 4; pp. 587 - 590 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2018
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.33.587 |
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Summary: | 〔目的〕より良い理学療法士教育の構築を目指して,臨床実習指導者(以下,指導者)が考える指導者の理想像および臨床経験年数での理想像の違いの有無の把握を目的とした.〔対象と方法〕42施設の理学療法士を対象とし,任意に回答要請し,質問紙調査を行った.〔結果〕上位5番目までの頻出語が「学生」,「指導」,「できる」,「実習」,「能力」であった.「臨床の楽しさを伝える」,「能力に合わせた学生指導ができる」,「患者のことを一緒に考える」の3つのクラスターに分類された.臨床経験年数での違いは,「学生」,「考える」,「楽しい」,「合わせる」,「一緒」の5語で差を認めた.〔結語〕指導者の理想像を検討して理解することは,より良い理学療法士教育に役立ち,理学療法士の質の向上に必要であると考える. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.33.587 |