視覚指標提示角度の定位付け条件が立位重心動揺に与える影響 水平面上視線行動に伴う身体回旋運動からの検証
〔目的〕本研究の目的は,立位回旋運動に伴う水平面上視覚定位付け条件が立位重心動揺に与える影響について検証した.〔対象〕健常成人18名(男性7名,女性11名,年齢21.7±1.0歳,身長163.9±8.9 cm,体重57.6±13.2 kg)とした.〔方法〕水平面上0度,45度,90度,135度の4条件に設定した垂線を固視した30秒間の立位保持を動作課題とし,総軌跡長,軌跡平均面積,左右および前後最大振幅長を測定した.統計解析には一元配置分散分析,その後の多重比較検定を用い,有意水準は5%未満とした.〔結果〕総軌跡長と軌跡面積において条件間に主効果が認められたが,前後および左右最大軌跡長には認め...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 27; no. 2; pp. 181 - 184 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.04.2012
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.27.181 |
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Summary: | 〔目的〕本研究の目的は,立位回旋運動に伴う水平面上視覚定位付け条件が立位重心動揺に与える影響について検証した.〔対象〕健常成人18名(男性7名,女性11名,年齢21.7±1.0歳,身長163.9±8.9 cm,体重57.6±13.2 kg)とした.〔方法〕水平面上0度,45度,90度,135度の4条件に設定した垂線を固視した30秒間の立位保持を動作課題とし,総軌跡長,軌跡平均面積,左右および前後最大振幅長を測定した.統計解析には一元配置分散分析,その後の多重比較検定を用い,有意水準は5%未満とした.〔結果〕総軌跡長と軌跡面積において条件間に主効果が認められたが,前後および左右最大軌跡長には認められなかった.〔結語〕立位回旋運動における視覚系制御には,0度および90度では視覚系制御依存が強く,身体運動軸との相互環境が要因となることが示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.27.181 |