臨床実習における下肢装具の見学・体験の現状 理学療法学科学生を対象とした調査

〔目的〕臨床実習における下肢装具の見学・体験の現状を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は3年制養成校理学療法学科44名とし,2年生の評価実習と3年生での2回の臨床実習の直後に調査を実施した.調査内容は基本情報と下肢装具に関する見学・体験内容,実習で必要と感じた知識・技術,装具に対する興味とそのきっかけとした.〔結果〕下肢装具の見学・体験は下肢装具を用いた練習の見学のみ有意に高い頻度を示し(93.2%),体験は十分な頻度ではなかった.施設の種類との関係では回復期で見学・体験が多い傾向を示したが,急性期に多い装具もみられた.〔結語〕実習施設の種類の偏りに配慮する必要がある....

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Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 2; pp. 171 - 178
Main Authors 宮原, 拓也, 白石, 和也, 高島, 恵, 加藤, 研太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.35.171

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Summary:〔目的〕臨床実習における下肢装具の見学・体験の現状を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は3年制養成校理学療法学科44名とし,2年生の評価実習と3年生での2回の臨床実習の直後に調査を実施した.調査内容は基本情報と下肢装具に関する見学・体験内容,実習で必要と感じた知識・技術,装具に対する興味とそのきっかけとした.〔結果〕下肢装具の見学・体験は下肢装具を用いた練習の見学のみ有意に高い頻度を示し(93.2%),体験は十分な頻度ではなかった.施設の種類との関係では回復期で見学・体験が多い傾向を示したが,急性期に多い装具もみられた.〔結語〕実習施設の種類の偏りに配慮する必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.171