関節拘縮の発生抑制における自動運動の効果 ラットにおける実験的研究

臨床では,関節固定期に関節拘縮予防を目的として早期から自動運動を行うケースがある.しかし,実験動物を用いた関節拘縮予防に関する先行研究では,他動運動を用いたものは多くあるが,自動運動を用いたものはない.そこで本研究では,実験的にラットの一側足関節に関節固定を施行し,その固定期間中にトレッドミル走行による自動運動を行い,関節拘縮予防が可能であるかを検討した.その結果,トレッドミル走行によって関節拘縮の発生抑制効果は認められるものの,関節拘縮の発生を完全には予防することはできなかった....

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Published in理学療法科学 Vol. 20; no. 4; pp. 279 - 282
Main Authors 清水, ミシェル・アイズマン, 小野, 武也, 越智, 淳子, 中村, 安希, 沖, 貞明, 今宮, 尚志, 大塚, 彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2005
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.20.279

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Summary:臨床では,関節固定期に関節拘縮予防を目的として早期から自動運動を行うケースがある.しかし,実験動物を用いた関節拘縮予防に関する先行研究では,他動運動を用いたものは多くあるが,自動運動を用いたものはない.そこで本研究では,実験的にラットの一側足関節に関節固定を施行し,その固定期間中にトレッドミル走行による自動運動を行い,関節拘縮予防が可能であるかを検討した.その結果,トレッドミル走行によって関節拘縮の発生抑制効果は認められるものの,関節拘縮の発生を完全には予防することはできなかった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.20.279