核医学における線量管理のためのstudy descriptionを利用した線量記録の整合性の検証と運用方法の検討
【目的】核医学における線量管理のためのstudy description(核医学SD)を利用してdigital imaging and communications in medicine(DICOM)規格で記録した線量情報の精度を評価し,核医学SDの運用方法を検討した.【方法】2021年(独自マスタ期間)と2023年(核医学SD期間)の6月1日から6月30日の単光子放出核種核医学検査,核医学治療を対象とした.使用記録簿の線量情報を真値とし,線量管理システムの検査項目,放射性医薬品名称,投与放射能量の整合性と核医学SD期間において投与放射能量の誤差率を算出した.【結果】核医学SDを利用すること...
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Published in | 日本放射線技術学会雑誌 Vol. 81; no. 10; p. 25-1545 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本放射線技術学会
2025
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Subjects | |
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ISSN | 0369-4305 1881-4883 |
DOI | 10.6009/jjrt.25-1545 |
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Summary: | 【目的】核医学における線量管理のためのstudy description(核医学SD)を利用してdigital imaging and communications in medicine(DICOM)規格で記録した線量情報の精度を評価し,核医学SDの運用方法を検討した.【方法】2021年(独自マスタ期間)と2023年(核医学SD期間)の6月1日から6月30日の単光子放出核種核医学検査,核医学治療を対象とした.使用記録簿の線量情報を真値とし,線量管理システムの検査項目,放射性医薬品名称,投与放射能量の整合性と核医学SD期間において投与放射能量の誤差率を算出した.【結果】核医学SDを利用することで検査項目,放射性医薬品名称の一致率が37.5%から97.0%に向上した.投与放射能量の一致率は54.0%だった.【結語】核医学SDを利用し線量情報の整合性が顕著に向上した.線量情報の整合性はチェック体制やあらかじめ線量情報の入力方法を決めることで向上が期待できる.DICOM規格を利用して核医学SDを利用した線量管理は,多施設間の情報連携を容易にし,線量管理の一元化が可能となる. |
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ISSN: | 0369-4305 1881-4883 |
DOI: | 10.6009/jjrt.25-1545 |