Forward Accelerated Step Testにおける測定信頼性の検討 転倒を回避するために必要な前方ステップ動作能力に対する評価法の開発に向けて

〔目的〕我々はForward Accelerated Step Test(FAST)を考案し,測定値の信頼性を検討した.〔対象と方法〕検者内信頼性の検討は若年者19名を対象とした.検者間信頼性の検討は検者A,Bの2名とし若年者11名を対象とした.信頼性の検討には級内相関係数(ICC),Bland-Altman分析,SEM,MDC95を用いた.〔結果〕ICC(1.1)は0.90,SEMは4.31%,MDC95は11.96%であった.ICC(2.1)は0.88,ICC(3.1)は0.87,SEMは3.46%,MDC95は9.59%であった.いずれも系統誤差は認められなかった.〔結語〕検者内・間信頼...

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 5; pp. 607 - 611
Main Authors 丸山, 仁司, 冨永, 琢也, 勝平, 純司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.10.2013
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.28.607

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Summary:〔目的〕我々はForward Accelerated Step Test(FAST)を考案し,測定値の信頼性を検討した.〔対象と方法〕検者内信頼性の検討は若年者19名を対象とした.検者間信頼性の検討は検者A,Bの2名とし若年者11名を対象とした.信頼性の検討には級内相関係数(ICC),Bland-Altman分析,SEM,MDC95を用いた.〔結果〕ICC(1.1)は0.90,SEMは4.31%,MDC95は11.96%であった.ICC(2.1)は0.88,ICC(3.1)は0.87,SEMは3.46%,MDC95は9.59%であった.いずれも系統誤差は認められなかった.〔結語〕検者内・間信頼性が高いことが明らかとなり,測定誤差の程度や境界値も実数にて示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.607