病院職員の腰痛の実態と関連要因に関する横断研究 腰痛特異的な心理的要因に着目した検討
〔目的〕病院職員の腰痛の実態とその関連要因を明らかにすることとした.〔対象〕整形外科病院に勤務する職員40人とした.〔方法〕腰痛の有無,腰痛特異的QOL尺度,職種,BMI,下肢伸展挙上角度,指床間距離,股関節前面筋のタイトネス(トーマス法変法),踵殿部距離,体幹屈曲・伸展筋力,腰痛の予後に対する認知(Back Beliefs Questionnaire: BBQ)を測定した.〔結果〕22名(55%)に腰痛を認めた.非腰痛群はBBQ得点が高かった.多重ロジスティック回帰分析の結果,BBQ得点が高いこと,職業分類で看護師以外であること,体幹伸展筋力が高いことが非腰痛群の特徴であった.〔結語〕病院職...
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          | Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 2; pp. 297 - 300 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2015
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.30.297 | 
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| Summary: | 〔目的〕病院職員の腰痛の実態とその関連要因を明らかにすることとした.〔対象〕整形外科病院に勤務する職員40人とした.〔方法〕腰痛の有無,腰痛特異的QOL尺度,職種,BMI,下肢伸展挙上角度,指床間距離,股関節前面筋のタイトネス(トーマス法変法),踵殿部距離,体幹屈曲・伸展筋力,腰痛の予後に対する認知(Back Beliefs Questionnaire: BBQ)を測定した.〔結果〕22名(55%)に腰痛を認めた.非腰痛群はBBQ得点が高かった.多重ロジスティック回帰分析の結果,BBQ得点が高いこと,職業分類で看護師以外であること,体幹伸展筋力が高いことが非腰痛群の特徴であった.〔結語〕病院職員の腰痛には,腰痛の予後に対する認知,職業分類,体幹伸展筋力が関連することが示唆された. | 
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.30.297 |