脳血管障害患者の姿勢調節機構 近赤外分光法を用いた健常成人との比較
〔目的〕NIRSを使用し脳血管障害患者における,姿勢調節に伴う脳血流動態を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は脳血管障害患者20名と健常成人20名とし片脚立位時の脳血流動態をNIRSにて測定し,OXYHB濃度変化を分析した.〔結果〕脳血管障害患者は,背側前頭前野の活性化が乏しく,一次感覚運動野周辺領域においても,健常者が一定量の活性化で推移するのに対して,急激な増減を示す傾向がみられた.〔結論〕脳血管障害患者の姿勢調節の評価にNIRSを活用することは有効であり,バランス障害の抽出やリハビリテーション介入における予後予測の一助となる可能性がある....
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Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 6; pp. 981 - 985 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.30.981 |
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Summary: | 〔目的〕NIRSを使用し脳血管障害患者における,姿勢調節に伴う脳血流動態を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は脳血管障害患者20名と健常成人20名とし片脚立位時の脳血流動態をNIRSにて測定し,OXYHB濃度変化を分析した.〔結果〕脳血管障害患者は,背側前頭前野の活性化が乏しく,一次感覚運動野周辺領域においても,健常者が一定量の活性化で推移するのに対して,急激な増減を示す傾向がみられた.〔結論〕脳血管障害患者の姿勢調節の評価にNIRSを活用することは有効であり,バランス障害の抽出やリハビリテーション介入における予後予測の一助となる可能性がある. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.30.981 |