11.感染症検査の最近の話題

近年,免疫クロマト法を用いた抗原検出法やmultiplex PCR法,LAMP法などの遺伝子検査の感染症診断への応用が進んでいる.また,質量分析機器の導入は細菌の同定検査に大きなインパクトをもたらした.しかしまだ,臨床が満足できる微生物検査法の確立には至っていないというのが現状である.検体採取から原因菌の推定・薬剤感受性まで30分,感染/コロニゼーションの鑑別を可能にする検査法など,新しい技術を取り入れた次世代感染症診断法の開発が期待される....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 12; pp. 3183 - 3189
Main Author 舘田, 一博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2013
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.102.3183

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Summary:近年,免疫クロマト法を用いた抗原検出法やmultiplex PCR法,LAMP法などの遺伝子検査の感染症診断への応用が進んでいる.また,質量分析機器の導入は細菌の同定検査に大きなインパクトをもたらした.しかしまだ,臨床が満足できる微生物検査法の確立には至っていないというのが現状である.検体採取から原因菌の推定・薬剤感受性まで30分,感染/コロニゼーションの鑑別を可能にする検査法など,新しい技術を取り入れた次世代感染症診断法の開発が期待される.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.102.3183