等尺性膝伸展筋力が片脚立位保持時間に及ぼす影響 高齢入院患者を対象とした検討

〔目的〕等尺性膝伸展筋力が片脚立位保持時間に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕高齢入院患者323名を対象とした.等尺性膝伸展筋力を0.20 kgf/kgから0.60 kgf/kgまで0.10 kgf/kg毎に区分し,片脚立位時間を比較した.〔結果〕左右脚共に等尺性膝伸展筋力が低いほど片脚立位時間は低値を示した.左右脚ともに0.40 kgf/kg未満の筋力区分と,その他全ての筋力区分との間に片脚立位時間の有意差が認められた.一方,0.50 kgf/kgを上回る筋力区分では片脚立位時間に有意差は認められなかった.〔結語〕等尺性膝伸展筋力と片脚立位時間には密接な関連があり,等尺性膝伸展筋力...

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Published in理学療法科学 Vol. 31; no. 5; pp. 751 - 753
Main Authors 津田, 泰路, 加嶋, 憲作, 篠原, 勉, 山﨑, 裕司, 河邑, 貢, 大菊, 覚, 馬渕, 勝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2016
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.751

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Summary:〔目的〕等尺性膝伸展筋力が片脚立位保持時間に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕高齢入院患者323名を対象とした.等尺性膝伸展筋力を0.20 kgf/kgから0.60 kgf/kgまで0.10 kgf/kg毎に区分し,片脚立位時間を比較した.〔結果〕左右脚共に等尺性膝伸展筋力が低いほど片脚立位時間は低値を示した.左右脚ともに0.40 kgf/kg未満の筋力区分と,その他全ての筋力区分との間に片脚立位時間の有意差が認められた.一方,0.50 kgf/kgを上回る筋力区分では片脚立位時間に有意差は認められなかった.〔結語〕等尺性膝伸展筋力と片脚立位時間には密接な関連があり,等尺性膝伸展筋力0.40 kgf/kgを下回る場合,筋力が片脚立位時間に与える影響が大きいものと考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.751