脳腫瘍開頭術の創部腫脹に対する治打撲一方の治療効果の検討

治打撲一方は,外傷による腫脹や疼痛を目標に用いられる漢方である。今回,脳腫瘍開頭術に対し治打撲一方を投与した120症例を後方視的にその治療効果を検討した。治打撲一方の平均投与期間は5.7日であった。投与5日後では投与前と比較して有意に腫脹・疼痛の改善を認めた。なお,全例において,服薬による有害事象は認めなかった。今回の検討で,治打撲一方が脳腫瘍開頭術の創部腫脹に対する有効な治療薬となり得ることが示唆された。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 7; no. 1; pp. 51 - 56
Main Authors 平井, 希, 平元, 侑, 林, 盛人, 伊藤, 圭介, 佐藤, 詳, 櫛田, 直毅, 櫻井, 貴敏, 齋藤, 紀彦, 藤田, 聡, 岩渕, 聡, 中山, 晴雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 30.07.2022
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ISSN2189-5562
2758-1594
DOI10.57364/jnkm.7.1_51

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Summary:治打撲一方は,外傷による腫脹や疼痛を目標に用いられる漢方である。今回,脳腫瘍開頭術に対し治打撲一方を投与した120症例を後方視的にその治療効果を検討した。治打撲一方の平均投与期間は5.7日であった。投与5日後では投与前と比較して有意に腫脹・疼痛の改善を認めた。なお,全例において,服薬による有害事象は認めなかった。今回の検討で,治打撲一方が脳腫瘍開頭術の創部腫脹に対する有効な治療薬となり得ることが示唆された。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.7.1_51