歩行におけるスマートフォン利用が単純反応時間に及ぼす影響について 横断研究

〔目的〕歩行時のスマートフォン利用(以下,歩きスマホ)が単純反応時間に与える影響について明らかにすること.〔対象と方法〕対象は健常成人39名.音刺激に対する反応を声で行う単純反応時間をトレッドミル上で測定した.通常歩行,歩きスマホの2条件の反応時間を比較した.加えて,普段から歩きスマホを行っているかを聴取し,習慣,非習慣の2群の反応時間を比較した.〔結果〕測定条件において有意な主効果を認めた.事後検定の結果,習慣群および非習慣群ともに,歩きスマホ条件は歩行条件よりも有意に反応時間が遅かった.〔結語〕歩きスマホの習慣の有無にかかわらず,歩きスマホは通常歩行条件と比較して,反応時間が有意に遅くなる...

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Published in理学療法科学 Vol. 37; no. 1; pp. 95 - 99
Main Authors 浦田, 龍之介, 井川, 達也, 鈴木, 皓大, 中村, 友紀, 谷, 浩明, 小野寺, 佳輝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2022
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.37.95

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Summary:〔目的〕歩行時のスマートフォン利用(以下,歩きスマホ)が単純反応時間に与える影響について明らかにすること.〔対象と方法〕対象は健常成人39名.音刺激に対する反応を声で行う単純反応時間をトレッドミル上で測定した.通常歩行,歩きスマホの2条件の反応時間を比較した.加えて,普段から歩きスマホを行っているかを聴取し,習慣,非習慣の2群の反応時間を比較した.〔結果〕測定条件において有意な主効果を認めた.事後検定の結果,習慣群および非習慣群ともに,歩きスマホ条件は歩行条件よりも有意に反応時間が遅かった.〔結語〕歩きスマホの習慣の有無にかかわらず,歩きスマホは通常歩行条件と比較して,反応時間が有意に遅くなることが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.37.95