微量ヒ素の原子吸光分析法

ヒ素の微量定量法としてアルシン-アルゴン-水素炎を用いる原子吸光法について種々の条件を検討した. 発生したアルシンをアルゴン-水素炎中に導入する時期は, 発生ビン中の圧力が0.5kg/cm2に達したときとし, またヨウ化カリウム, 塩化第一スズ, および亜鉛の添加量はそれぞれ20ml中0.5, 0.1%, ならびに0.8g以上で吸光度が一定となる. 測定液が一定の場合は, 発生ビン中の空間容積の大きい方が, また空間容積が一定の場合は測定液量の小さい方が吸光度は大きく, また測定値にばらつきのないことが認められた....

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 15; no. 6; pp. 469 - 474_1
Main Authors 戸谷, 哲也, 鈴木, 助治, 天川, 映子, 江波戸, 擧秀, 山野辺, 秀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 01.12.1974
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.15.469

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Summary:ヒ素の微量定量法としてアルシン-アルゴン-水素炎を用いる原子吸光法について種々の条件を検討した. 発生したアルシンをアルゴン-水素炎中に導入する時期は, 発生ビン中の圧力が0.5kg/cm2に達したときとし, またヨウ化カリウム, 塩化第一スズ, および亜鉛の添加量はそれぞれ20ml中0.5, 0.1%, ならびに0.8g以上で吸光度が一定となる. 測定液が一定の場合は, 発生ビン中の空間容積の大きい方が, また空間容積が一定の場合は測定液量の小さい方が吸光度は大きく, また測定値にばらつきのないことが認められた.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.15.469