看護者からみた「医学教育における看護体験実習」についての意義と課題

「医学生が看護を体験する」実習を導入する大学が増加しているが, 実習や講義を請け負っている看護者側が, これらの教育方法について評価したものは少ない. 本研究では, こうした教育方法の意義と問題点について看護者の側から検討した. その結果, 少なくとも半数以上の医育機関で医学教育に看護関連の講義や実習が取り入れられており, これに対する看護部門の評価や期待も大きいことが明らかにされた. しかし, この教育方法をより効果的に発展させるためには, 1) 学生の課題, 2) 教育体制の課題, 3) 臨床指導医の課題, 4) 看護者の課題の4点について検討する必要があるように思われた....

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Published in医学教育 Vol. 32; no. 6; pp. 433 - 437
Main Authors 赤沢, 陽子, 相川, 三保子, 江守, 陽子, 三ヶ田, 愛子, 紙屋, 克子, 柳, 久子, 戸村, 成男, 鈴木, 君江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2001
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.32.433

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Summary:「医学生が看護を体験する」実習を導入する大学が増加しているが, 実習や講義を請け負っている看護者側が, これらの教育方法について評価したものは少ない. 本研究では, こうした教育方法の意義と問題点について看護者の側から検討した. その結果, 少なくとも半数以上の医育機関で医学教育に看護関連の講義や実習が取り入れられており, これに対する看護部門の評価や期待も大きいことが明らかにされた. しかし, この教育方法をより効果的に発展させるためには, 1) 学生の課題, 2) 教育体制の課題, 3) 臨床指導医の課題, 4) 看護者の課題の4点について検討する必要があるように思われた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.32.433