自治医科大学卒業生における学位に関する意識調査

1) 大学卒業直後から地域医療に従事し, 医学研究に携わる機会の少ない自治医科大学卒業生を対象に, アンケート調査によって学位に関する意識調査を行なった. 2) その結果卒後9年間の地域医療実践の義務年限がありながら, 最終的に半数以上が学位を取得する傾向が認められた.また, 学位を取得していない者のうち学位を希望する者の割合も50-60%に達していた. 3) 学位取得者の意見から, 学位研究によって得られた客観的判断能力や科学的視点は, その後の臨床活動に良い影響を及ぼしていると考えられた.優れた臨床研究家を育成する場としての大学院の充実が望まれていることが示唆された....

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Bibliographic Details
Published in医学教育 Vol. 38; no. 6; pp. 423 - 427
Main Authors 熊田, 真樹, 亀崎, 豊実, 岩花, 弘之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2007
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.38.423

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Summary:1) 大学卒業直後から地域医療に従事し, 医学研究に携わる機会の少ない自治医科大学卒業生を対象に, アンケート調査によって学位に関する意識調査を行なった. 2) その結果卒後9年間の地域医療実践の義務年限がありながら, 最終的に半数以上が学位を取得する傾向が認められた.また, 学位を取得していない者のうち学位を希望する者の割合も50-60%に達していた. 3) 学位取得者の意見から, 学位研究によって得られた客観的判断能力や科学的視点は, その後の臨床活動に良い影響を及ぼしていると考えられた.優れた臨床研究家を育成する場としての大学院の充実が望まれていることが示唆された.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.38.423