鋼I桁橋の垂直補剛材ひずみを用いたBWIM

交通荷重の実態を把握するための技術にBWIMがある.標準的なBWIMと異なり,本研究では,垂直補剛材のひずみのみから車両の重量推定を行う簡便なBWIM(BWIM-IT)を提案する.車両走行試験結果で得られたデータを用いて妥当性の検討を行った結果,一部を除いて実用上問題のない精度で車重推定を行えた.精度上の問題が生じるのは併走走行時である.3次元FEM解析を実施し,横桁や対傾構により,隣接車線の車重が垂直補剛材のひずみに影響することが精度低下の原因であることを示した.その対策として,隣接車線の車重の影響が小さい垂直補剛材を選び出し,BWIM-ITを実施したところ,大幅な精度改善が認められ,BWI...

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Published in土木学会論文集F Vol. 66; no. 2; pp. 251 - 260
Main Authors 松尾, 一志, 山口, 栄輝, 内藤, 靖, 高木, 良久, 河村, 進一, 松木, 勇太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2010
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ISSN1880-6074
DOI10.2208/jscejf.66.251

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Summary:交通荷重の実態を把握するための技術にBWIMがある.標準的なBWIMと異なり,本研究では,垂直補剛材のひずみのみから車両の重量推定を行う簡便なBWIM(BWIM-IT)を提案する.車両走行試験結果で得られたデータを用いて妥当性の検討を行った結果,一部を除いて実用上問題のない精度で車重推定を行えた.精度上の問題が生じるのは併走走行時である.3次元FEM解析を実施し,横桁や対傾構により,隣接車線の車重が垂直補剛材のひずみに影響することが精度低下の原因であることを示した.その対策として,隣接車線の車重の影響が小さい垂直補剛材を選び出し,BWIM-ITを実施したところ,大幅な精度改善が認められ,BWIM-ITで実用上十分な精度の車重推定が行えることを明らかにした.
ISSN:1880-6074
DOI:10.2208/jscejf.66.251