統計的手法による鉄道盛土と切土の降雨による崩壊土量の概略予測手法

鉄道沿線における降雨による盛土や切土の崩壊から列車の安全を確保するため,危険な箇所から順次ハード対策が講じられる.この対策を効果的に実施するためには,盛土や切土の崩壊に対する危険度に加えて,崩壊の形状や規模等を予測して崩壊発生時の被害を評価することも必要となる.そこで,過去に降雨により発生した盛土崩壊と切土崩壊事例のデータを統計的に分析することで,崩壊規模等を予測する手法を構築した.本手法は,簡易な調査結果から得られる盛土や切土の条件から崩壊規模等を概略的に予測するものである.鉄道沿線に数多く存在する盛土や切土に対する防災計画時など,崩壊規模等を予測する必要がある場合に,本手法は有用である....

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Published in土木学会論文集C Vol. 65; no. 3; pp. 728 - 744
Main Authors 太田, 直之, 岡田, 勝也, 杉山, 友康, 森, 泰樹, 布川, 修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2009
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ISSN1880-604X
DOI10.2208/jscejc.65.728

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Summary:鉄道沿線における降雨による盛土や切土の崩壊から列車の安全を確保するため,危険な箇所から順次ハード対策が講じられる.この対策を効果的に実施するためには,盛土や切土の崩壊に対する危険度に加えて,崩壊の形状や規模等を予測して崩壊発生時の被害を評価することも必要となる.そこで,過去に降雨により発生した盛土崩壊と切土崩壊事例のデータを統計的に分析することで,崩壊規模等を予測する手法を構築した.本手法は,簡易な調査結果から得られる盛土や切土の条件から崩壊規模等を概略的に予測するものである.鉄道沿線に数多く存在する盛土や切土に対する防災計画時など,崩壊規模等を予測する必要がある場合に,本手法は有用である.
ISSN:1880-604X
DOI:10.2208/jscejc.65.728