2.高尿酸血症

高尿酸血症は高血圧・CKDの発症・進展と密接に関連することがわかってきている.CKDにおいて,アロプリノールによる高尿酸血症治療は高血圧・腎障害の進展抑制をきたし,逆に高尿酸血症治療の中断はRA系抑制薬非服用群においてのみに,高血圧・腎機能の増悪をみるとされている.このことから,高尿酸血症がCKDにおける高血圧・腎障害の進展に関与する機序にはRA系の亢進が重要な役割を演じていることが示唆される....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 5; pp. 1206 - 1212
Main Authors 細谷, 龍男, 大野, 岩男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2011
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.100.1206

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Summary:高尿酸血症は高血圧・CKDの発症・進展と密接に関連することがわかってきている.CKDにおいて,アロプリノールによる高尿酸血症治療は高血圧・腎障害の進展抑制をきたし,逆に高尿酸血症治療の中断はRA系抑制薬非服用群においてのみに,高血圧・腎機能の増悪をみるとされている.このことから,高尿酸血症がCKDにおける高血圧・腎障害の進展に関与する機序にはRA系の亢進が重要な役割を演じていることが示唆される.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.100.1206