IV.高齢者の気道閉塞性疾患の病態と治療
高齢者の慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)では各種併存症の合併率が高く予後に影響を与えることから,単に呼吸器系だけではなく,全身性疾患として病態を認識し,管理および治療をすることが重要である.また,生理学的機能の低下のみならず,認知力の低下により,治療に難渋することも少なくない.近年,気管支喘息とCOPDが重なったオーバーラップ症候群(Asthma-COPD overlap syndrome:ACOS)が,高齢になるほど合併率が高く注目されている....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 6; pp. 1122 - 1128 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.104.1122 |
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Summary: | 高齢者の慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)では各種併存症の合併率が高く予後に影響を与えることから,単に呼吸器系だけではなく,全身性疾患として病態を認識し,管理および治療をすることが重要である.また,生理学的機能の低下のみならず,認知力の低下により,治療に難渋することも少なくない.近年,気管支喘息とCOPDが重なったオーバーラップ症候群(Asthma-COPD overlap syndrome:ACOS)が,高齢になるほど合併率が高く注目されている. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.104.1122 |