V.ゲノムから展望する脂質管理のあり方

家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia:FH)に代表される遺伝性疾患の研究や,近年の次世代シークエンサーの発展などに伴うゲノムワイド解析による高頻度遺伝子変異と脂質・冠動脈疾患との関連解析により,LDL(low density lipoprotein)コレステロールと冠動脈疾患との因果関係はさらにゆるぎないものとして示されてきた.一方で,HDL(high density lipoprotein)コレステロールと冠動脈疾患との因果関係には疑問符がつけられるに至った.このようなゲノム情報は脂質管理のみならず,新たな創薬にも貢献しつつある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 106; no. 4; pp. 711 - 717
Main Authors 山岸, 正和, 多田, 隼人, 川尻, 剛照
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2017
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.106.711

Cover

More Information
Summary:家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia:FH)に代表される遺伝性疾患の研究や,近年の次世代シークエンサーの発展などに伴うゲノムワイド解析による高頻度遺伝子変異と脂質・冠動脈疾患との関連解析により,LDL(low density lipoprotein)コレステロールと冠動脈疾患との因果関係はさらにゆるぎないものとして示されてきた.一方で,HDL(high density lipoprotein)コレステロールと冠動脈疾患との因果関係には疑問符がつけられるに至った.このようなゲノム情報は脂質管理のみならず,新たな創薬にも貢献しつつある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.106.711