VII.低リン血症と内分泌疾患

低リン血症との関連が深い内分泌疾患は,線維芽細胞増殖因子23(fibroblast growth factor 23:FGF23)関連低リン血症性くる病・骨軟化症と原発性副甲状腺機能亢進症である.また,稀な病態であるビタミンD依存症等のビタミンD作用不全において低リン血症が問題となることがある.診断と治療に関しては,最近になり,血清FGF23の測定が保険収載されたこと,抗FGF23抗体のburosumabが治療薬として承認されたことが特筆される....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 109; no. 4; pp. 746 - 751
Main Author 竹内, 靖博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.04.2020
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.109.746

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Summary:低リン血症との関連が深い内分泌疾患は,線維芽細胞増殖因子23(fibroblast growth factor 23:FGF23)関連低リン血症性くる病・骨軟化症と原発性副甲状腺機能亢進症である.また,稀な病態であるビタミンD依存症等のビタミンD作用不全において低リン血症が問題となることがある.診断と治療に関しては,最近になり,血清FGF23の測定が保険収載されたこと,抗FGF23抗体のburosumabが治療薬として承認されたことが特筆される.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.109.746