3.抗炎症薬とステロイド薬

関節リウマチ(RA)の薬物療法においては抗リウマチ薬を基本的薬剤とし,抗炎症薬はRAの診断確定までの期間,抗リウマチ薬の効果が現れるまでの橋渡し,抗リウマチ薬使用でも疼痛が残る場合,仕事など活動時の痛みを抑える場合など,補助的に使用する.一方,ステロイド薬は強力な抗炎症作用を有するが,長期投与による副作用が問題となるため,RAの関節症状への積極的使用については専門医の間でも意見が分かれる.しかし,いずれの薬剤も即効性があり,うまく用いれば疼痛を抑制してQOLの改善が期待できる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 97; no. 10; pp. 2393 - 2398
Main Author 三森, 経世
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2008
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.97.2393

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Summary:関節リウマチ(RA)の薬物療法においては抗リウマチ薬を基本的薬剤とし,抗炎症薬はRAの診断確定までの期間,抗リウマチ薬の効果が現れるまでの橋渡し,抗リウマチ薬使用でも疼痛が残る場合,仕事など活動時の痛みを抑える場合など,補助的に使用する.一方,ステロイド薬は強力な抗炎症作用を有するが,長期投与による副作用が問題となるため,RAの関節症状への積極的使用については専門医の間でも意見が分かれる.しかし,いずれの薬剤も即効性があり,うまく用いれば疼痛を抑制してQOLの改善が期待できる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.97.2393