西インド洋モーリシアス島の海草藻場に出現する魚類相とその食性

インド洋西部に位置するモーリシアス島沿岸において, ウミジグサおよびボウバアマモが優占する海草藻場 (以下, 藻場) に出現する魚類相とその食性を調査した。両藻場で採集された魚類37種 (16科) のうち, 前者の藻場に出現した魚類は26種 (14科) で, 後者の藻場に出現した魚類は26種 (13科) であった。また, どちらの藻場にも出現する魚類は15種 (10科) であった。採集された個体の多くは稚魚で, 種数と個体数ともに優占する科は, テンジクダイ科, ヒメジ科, ベラ科, ブダイ科,ハゼ科であった。食性群では, 両藻場ともに底生無脊椎動物食魚が最も多く, これらの魚類は主にハルパク...

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Published in日本サンゴ礁学会誌 Vol. 8; no. 1; pp. 61 - 69
Main Authors 中村, 洋平, 井田, 齊, 寺島, 裕晃, 佐藤, 直司
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本サンゴ礁学会 2006
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ISSN1345-1421
1882-5710
DOI10.3755/jcrs.8.61

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Summary:インド洋西部に位置するモーリシアス島沿岸において, ウミジグサおよびボウバアマモが優占する海草藻場 (以下, 藻場) に出現する魚類相とその食性を調査した。両藻場で採集された魚類37種 (16科) のうち, 前者の藻場に出現した魚類は26種 (14科) で, 後者の藻場に出現した魚類は26種 (13科) であった。また, どちらの藻場にも出現する魚類は15種 (10科) であった。採集された個体の多くは稚魚で, 種数と個体数ともに優占する科は, テンジクダイ科, ヒメジ科, ベラ科, ブダイ科,ハゼ科であった。食性群では, 両藻場ともに底生無脊椎動物食魚が最も多く, これらの魚類は主にハルパクチクス類やヨコエビ類を摂餌していた。
ISSN:1345-1421
1882-5710
DOI:10.3755/jcrs.8.61