Anammoxと部分亜硝酸化を活用する単一槽での窒素除去 (SNAP法) による合成埋立地浸出水処理

独立栄養性の窒素変換経路である部分亜硝酸化とanammoxを組み合わせた単一槽での窒素除去法 (SNAP法) で、流入水中のアンモニアを窒素ガスとして除去することができた。SNAPリアクタにはアクリル繊維性生物担体を充填し、緩やかな曝気を行うことでリアクタを混合攪拌した。埋立地浸出水の二次処理水に似せた合成浸出水のNH4-N濃度を240mg-N/l, 500 mg-N/lの二段階に設定し実験を行った。流入水NH4-N濃度を240mg-N/lに設定し300日間SNAP処理した結果、NH4-N変換率47.7~88.1%、T-N除去速度0.31~0.45 kg-N/m3/dという結果を得た。T-N容...

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Published in日本水処理生物学会誌 Vol. 41; no. 2; pp. 103 - 112
Main Authors 波戸崎, 律子, 宝満, 隼人, 古川, 憲治
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本水処理生物学会 2005
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ISSN0910-6758
1881-0438
DOI10.2521/jswtb.41.103

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Summary:独立栄養性の窒素変換経路である部分亜硝酸化とanammoxを組み合わせた単一槽での窒素除去法 (SNAP法) で、流入水中のアンモニアを窒素ガスとして除去することができた。SNAPリアクタにはアクリル繊維性生物担体を充填し、緩やかな曝気を行うことでリアクタを混合攪拌した。埋立地浸出水の二次処理水に似せた合成浸出水のNH4-N濃度を240mg-N/l, 500 mg-N/lの二段階に設定し実験を行った。流入水NH4-N濃度を240mg-N/lに設定し300日間SNAP処理した結果、NH4-N変換率47.7~88.1%、T-N除去速度0.31~0.45 kg-N/m3/dという結果を得た。T-N容積負荷量0.6 kg-N/m3/d、35℃、pH7.8、曝気量0.10vvmの条件下において、NH4-N変換率88.1%、T-N除去率78.5%の処理成績が得られた。設定NH4-N濃度を500 mg-N/lに設定して約100日間運転し、T-N容積負荷量1.0 kg-N/m3/dの条件下において、T-N除去率約80%というSNAPの優れた処理能力を確認した。幾つかの重要なSNAPプロセスの特性について論じた。
ISSN:0910-6758
1881-0438
DOI:10.2521/jswtb.41.103