6.肝炎ウイルス

5種類ある肝炎ウイルスの中で,特に院内感染として問題となるのは,血液を介して感染するB型肝炎とC型肝炎である.B型肝炎の予防法としては,HBワクチンとHBIGがあり,それぞれの感染防御の仕組みを十分理解した上で対処する.医療従事者は事前にHBワクチンを投与し,HBs抗体が陽転化したか,個々の事例で把握する必要がある.一方,C型肝炎の予防法として確立しているものはないものの,仮に急性C型肝炎を発症した場合には,早期のインターフェロン治療で高率に慢性化を阻止できる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 97; no. 11; pp. 2704 - 2709
Main Authors 石橋, 大海, 矢野, 公士, 阿比留, 正剛, 八橋, 弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2008
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.97.2704

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Summary:5種類ある肝炎ウイルスの中で,特に院内感染として問題となるのは,血液を介して感染するB型肝炎とC型肝炎である.B型肝炎の予防法としては,HBワクチンとHBIGがあり,それぞれの感染防御の仕組みを十分理解した上で対処する.医療従事者は事前にHBワクチンを投与し,HBs抗体が陽転化したか,個々の事例で把握する必要がある.一方,C型肝炎の予防法として確立しているものはないものの,仮に急性C型肝炎を発症した場合には,早期のインターフェロン治療で高率に慢性化を阻止できる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.97.2704