5.末梢動脈疾患の脅威と治療戦略

本邦において過食と運動不足,ライフスタイルの欧米化により急速に動脈硬化性疾患が増加している.特に下肢閉塞性動脈硬化症は脳梗塞や心筋梗塞に比較すると医療従事者においても,その臨床的意義が十分に認識されておらず,診断されず未治療のうちに経過し,心血管イベントを高率に発症している.末梢動脈疾患は下肢動脈に限定したASO(atherosclerosis obliterans)という概念から,全身の動脈硬化性疾患の一部であるPAD(peripheral areterial diseae)という概念に意識を変え,心筋梗塞,脳梗塞の予防の為に内科医が立ち向かわねばならない重要な疾患である....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 2; pp. 392 - 398
Main Author 横井, 宏佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2013
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.102.392

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Summary:本邦において過食と運動不足,ライフスタイルの欧米化により急速に動脈硬化性疾患が増加している.特に下肢閉塞性動脈硬化症は脳梗塞や心筋梗塞に比較すると医療従事者においても,その臨床的意義が十分に認識されておらず,診断されず未治療のうちに経過し,心血管イベントを高率に発症している.末梢動脈疾患は下肢動脈に限定したASO(atherosclerosis obliterans)という概念から,全身の動脈硬化性疾患の一部であるPAD(peripheral areterial diseae)という概念に意識を変え,心筋梗塞,脳梗塞の予防の為に内科医が立ち向かわねばならない重要な疾患である.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.102.392