皮膚科領域におけるCefoperazone (T-1551)

1) 最近皮膚科領域より採取したStaphylococcus aureus 32株に対するcefoperazone (CPZ, T-1551), CEZ, CETおよびCERのMICを測定した。CPZは1.6~25μg/mlに分布し, そのピークは6.3μg/mlにあった。CEZは0.4~6.3μg/mlに, CETは0.2~3.2μg/mlに, CERは0.05~3.2μg/mlに分布していた。 2) ラットにCPZを20mg/kg筋注した場合の15分, 30分, 1時間後の血清内, 皮膚内濃度は各9.8±3.02, 6.2±2.30, 0.66±0.19μg/mlならびに4.6±1.35,...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 28; no. Supplement6; pp. 849 - 852
Main Authors 洲脇, 正雄, 秋山, 尚範, 山本, 康生, 柏, 尚裕, 荒田, 次郎, 野原, 望
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1980
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ISSN0009-3165
1884-5894
DOI10.11250/chemotherapy1953.28.Supplement6_849

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Summary:1) 最近皮膚科領域より採取したStaphylococcus aureus 32株に対するcefoperazone (CPZ, T-1551), CEZ, CETおよびCERのMICを測定した。CPZは1.6~25μg/mlに分布し, そのピークは6.3μg/mlにあった。CEZは0.4~6.3μg/mlに, CETは0.2~3.2μg/mlに, CERは0.05~3.2μg/mlに分布していた。 2) ラットにCPZを20mg/kg筋注した場合の15分, 30分, 1時間後の血清内, 皮膚内濃度は各9.8±3.02, 6.2±2.30, 0.66±0.19μg/mlならびに4.6±1.35, 3.9±1.39, 1.08±0.37μg/g (湿重量)(n=4) であった。2時間, 4時間後はいずれも痕跡であった。 3) 5例に本剤を使用した。1例は適応疾患でなかったため効果判定より除外した。著効3例, 無効1例であった。副作用は認められなかった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.28.Supplement6_849