同心円人口密度と非一様施設密度

利用者が施設に赴いて初めて都市施設サービスが成り立つため、利用者と施設との需給を合わせる必要がある。都市内の様相は一様ではなく、利用者や施設の密度には濃淡がある。利用者の空間分布に関する同心円都市理論には、同心円という空間拘束があるが、減衰する利用者密度式の形状に関して自由度がある。一方で、施設密度論では、施設密度の分布に関する制約があるが、施設の場所に自由度がある。それぞれの自由度を調整することで、施設密度分布に応じた同心円都市の利用者密度式を導出し、あるいは利用者密度式に応じた施設密度分布を求めて、同心円都市の各地ごとに利用者密度と施設密度とを一致させることができる。本研究の目的は、同心円...

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Published in応用地域学研究 Vol. 2022; no. 26; pp. 33 - 41
Main Authors 大澤, 義明, 石井, 儀光, 欧陽, 君顔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 応用地域学会 31.03.2023
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ISSN1880-960X
2435-4414
DOI10.34438/arsc.2022.26_33

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Summary:利用者が施設に赴いて初めて都市施設サービスが成り立つため、利用者と施設との需給を合わせる必要がある。都市内の様相は一様ではなく、利用者や施設の密度には濃淡がある。利用者の空間分布に関する同心円都市理論には、同心円という空間拘束があるが、減衰する利用者密度式の形状に関して自由度がある。一方で、施設密度論では、施設密度の分布に関する制約があるが、施設の場所に自由度がある。それぞれの自由度を調整することで、施設密度分布に応じた同心円都市の利用者密度式を導出し、あるいは利用者密度式に応じた施設密度分布を求めて、同心円都市の各地ごとに利用者密度と施設密度とを一致させることができる。本研究の目的は、同心円都市にて利用者密度と施設密度分布とを比例させる必要十分条件を提示することにある。この条件から導いた、既存の利用者密度式や施設密度分布に対応する結果を示す。
ISSN:1880-960X
2435-4414
DOI:10.34438/arsc.2022.26_33