声の基本周波数と音圧レベル 音声障害患者における測定

「1. はじめに」声の基本周波数(以下Fo)や音圧レベル(以下SPL)についての測定の重要性は, 多くの人達によって強調されている1~17). Foについては話声位, 最低音, 最高音, 周波数域(声域)の測定が, SPLに関しては話声の音圧レベル, 最弱音, 最強音, 音圧域(強さ域)の測定が堤唱され, 行われている. ところが, これらの測定値が, 種々の疾患でどのような値を示すのか, 治療によってどのように変化するのか, を示した研究は意外にも非常に少ない. 著者は種々の原因による発声障害患者1,563例について声のFoとSPLに関する測定を行い, またその中の一部の症例については疾患の...

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Published in喉頭 Vol. 1; no. 2; pp. 115 - 121
Main Author 藤田, 真知子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本喉頭科学会 1989
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ISSN0915-6127
2185-4696
DOI10.5426/larynx1989.1.2_115

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Summary:「1. はじめに」声の基本周波数(以下Fo)や音圧レベル(以下SPL)についての測定の重要性は, 多くの人達によって強調されている1~17). Foについては話声位, 最低音, 最高音, 周波数域(声域)の測定が, SPLに関しては話声の音圧レベル, 最弱音, 最強音, 音圧域(強さ域)の測定が堤唱され, 行われている. ところが, これらの測定値が, 種々の疾患でどのような値を示すのか, 治療によってどのように変化するのか, を示した研究は意外にも非常に少ない. 著者は種々の原因による発声障害患者1,563例について声のFoとSPLに関する測定を行い, またその中の一部の症例については疾患の程度との関係, 治療による変化を検討した.
ISSN:0915-6127
2185-4696
DOI:10.5426/larynx1989.1.2_115