近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察pde-neo®とFLUOBEAM 800®の比較

• Published in: 頭頸部外科 Vol. 30; no. 3; pp. 277 - 283
• Main Authors: 竹内, 美香, 高橋, 剛史, 太田, 久幸, 堀井, 新, 山崎, 恵介, 正道, 隆介, 植木, 雄志
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2020
• Subjects: 副甲状腺; 自家蛍光; 近赤外線
• ISSN: 1349-581X; 1884-474X
• DOI: 10.5106/jjshns.30.277

近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察は，無侵襲で簡便に副甲状腺の探索や確認ができ，甲状腺手術あるいは副甲状腺手術に有用である。今回われわれは，副甲状腺の自家蛍光が観察可能な既製の2種類の近赤外線装置pde-neo®（浜松ホトニクス）/FLUOBEAM 800®（FLUOPTICS）を同一症例で使用し，性能の比較を行った。両機器ともに副甲状腺の自家蛍光は甲状腺より高く，両者の間で副甲状腺/甲状腺の蛍光輝度比に差はなかった。機器の特徴を比較した結果，切除組織からの自家移植目的での副甲状腺の探索にはpde-neo®が，術野における副甲状腺の探索にはFLUOBEAM 800®が優れていると思われた。