植物組織の空隙率測定方法―2.アルキメデス法

空隙率は根の酸素通気と密接に関わるため,植物の耐湿性指標としてよく用いられる.アルキメデス法は本連載第1回目で紹介した比重法と同様に植物内の空隙率を計測できる方法である.本法は生重量が1 g程度の試料から根系全体といった大きな器官の測定まで幅広く評価できる.測定には床下秤量付きの天秤と真空ポンプなどの減圧状態をつくることができる装置を用いる.本稿が読者にとってアルキメデス法の活用の一助になることを願う....

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Bibliographic Details
Published in根の研究 Vol. 30; no. 2; pp. 41 - 45
Main Authors 塩野, 克宏, 宮下, 智貴, 島村, 聡, 江尻, 真斗, 山内, 卓樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 根研究学会 20.06.2021
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ISSN0919-2182
1880-7186
DOI10.3117/rootres.30.41

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Summary:空隙率は根の酸素通気と密接に関わるため,植物の耐湿性指標としてよく用いられる.アルキメデス法は本連載第1回目で紹介した比重法と同様に植物内の空隙率を計測できる方法である.本法は生重量が1 g程度の試料から根系全体といった大きな器官の測定まで幅広く評価できる.測定には床下秤量付きの天秤と真空ポンプなどの減圧状態をつくることができる装置を用いる.本稿が読者にとってアルキメデス法の活用の一助になることを願う.
ISSN:0919-2182
1880-7186
DOI:10.3117/rootres.30.41