2.出血性病変;顕性

顕性出血においては,まず小腸出血であることを診断するため,出血症状から可及的速やかにカプセル内視鏡検査を行うことが肝要である.また止血処置を兼ねてバルーン内視鏡の経口的挿入も有用である.しかし,こうした対処にて診断がつかない症例には,次回出血症状時の緊急カプセル内視鏡の他,腹部造影CTやシンチなども行うべきである.こうした他の検査法の特徴も理解したうえで,症例の病態,病状,経過に合わせた方針を立てる必要がある....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 1; pp. 58 - 64
Main Authors 藤原, 靖弘, 富永, 和作, 渡辺, 俊雄, 亀田, 夏彦, 荒川, 哲男, 谷川, 徹也, 渡辺, 憲治, 鎌田, 紀子, 十河, 光栄, 山上, 博一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2011
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.100.58

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Summary:顕性出血においては,まず小腸出血であることを診断するため,出血症状から可及的速やかにカプセル内視鏡検査を行うことが肝要である.また止血処置を兼ねてバルーン内視鏡の経口的挿入も有用である.しかし,こうした対処にて診断がつかない症例には,次回出血症状時の緊急カプセル内視鏡の他,腹部造影CTやシンチなども行うべきである.こうした他の検査法の特徴も理解したうえで,症例の病態,病状,経過に合わせた方針を立てる必要がある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.100.58