UAVと画像認識AIによる河川巡視を補う地上画像の特徴量とその利用法検討

我が国は,その国土に多くの河川を有し,管理作業の多くは人の手により行われている.ドローン(UAV)技術の発展により,河川監視への適用事例が増えており,得られた画像に人工知能を適用し,不法投棄等を認識検知する研究も行われてきた.人による地上での撮像は,作業量も多く,場所の制約や,ばらつきに影響される.空撮画像は地上画像とは異なる画角を持ち,撮影条件も異なる.本研究では,河川維持管理データベースシステムRiMaDISが有する大量の地上画像を,現在ではまだ数少ない空撮画像での検知精度向上に活用する.画像特徴量に基づき分類した不法投棄に関する画像をFaster R-CNNに入力し,推論結果を比較する....

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Published inAI・データサイエンス論文集 Vol. 1; no. J1; pp. 580 - 587
Main Authors 藤井, 純一郎, 山下, 隆義, 天方, 匡純, 高橋, 悠太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 11.11.2020
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ISSN2435-9262
DOI10.11532/jsceiii.1.J1_580

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Summary:我が国は,その国土に多くの河川を有し,管理作業の多くは人の手により行われている.ドローン(UAV)技術の発展により,河川監視への適用事例が増えており,得られた画像に人工知能を適用し,不法投棄等を認識検知する研究も行われてきた.人による地上での撮像は,作業量も多く,場所の制約や,ばらつきに影響される.空撮画像は地上画像とは異なる画角を持ち,撮影条件も異なる.本研究では,河川維持管理データベースシステムRiMaDISが有する大量の地上画像を,現在ではまだ数少ない空撮画像での検知精度向上に活用する.画像特徴量に基づき分類した不法投棄に関する画像をFaster R-CNNに入力し,推論結果を比較する.検証により,Bounding Boxの画像占有率などが検知精度向上に寄与することを明らかにした.
ISSN:2435-9262
DOI:10.11532/jsceiii.1.J1_580