1.小腸X線検査

21世紀を迎えてカプセル内視鏡やバルーン内視鏡を用いた小腸の内視鏡観察が容易となり,小腸疾患の診断と治療のアルゴリズムに変化が起こっている.しかし,小腸X線検査は小腸病変の有無を確認する最も簡便な検査法であり,粗大病変や狭窄病変の存在診断,あるいは炎症性疾患の経過観察に必須な検査法である.基本は充満像と丹念な圧迫法の併用による病変の同定であり,二重造影像で微細な病変が描出可能となる.今後も,小腸内視鏡検査に先行する検査法として重要な意義がある....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 1; pp. 23 - 28
Main Authors 松本, 主之, 頼岡, 誠, 飯田, 三雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2011
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.100.23

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Summary:21世紀を迎えてカプセル内視鏡やバルーン内視鏡を用いた小腸の内視鏡観察が容易となり,小腸疾患の診断と治療のアルゴリズムに変化が起こっている.しかし,小腸X線検査は小腸病変の有無を確認する最も簡便な検査法であり,粗大病変や狭窄病変の存在診断,あるいは炎症性疾患の経過観察に必須な検査法である.基本は充満像と丹念な圧迫法の併用による病変の同定であり,二重造影像で微細な病変が描出可能となる.今後も,小腸内視鏡検査に先行する検査法として重要な意義がある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.100.23