1.今後期待される薬物療法
2006年にRome III基準として出された機能性消化管障害(FGID)には,機能性食道障害,機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)(functional dyspepsia:FD),過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS),機能性便秘・下痢,機能性腹痛症候群などがある.治療の中心が薬物治療であることは言うまでもない.しかし,本邦において保険病名として認められ確固たる位置づけにあるIBSにおいてさえも,日常診療の中で金科玉条の如く遂行される絶対的な治療薬は存在しないのが現状であり,新規治療薬が開発され治療選択肢が増えることが期待されている....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 1; pp. 96 - 104 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.102.96 |
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Summary: | 2006年にRome III基準として出された機能性消化管障害(FGID)には,機能性食道障害,機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)(functional dyspepsia:FD),過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS),機能性便秘・下痢,機能性腹痛症候群などがある.治療の中心が薬物治療であることは言うまでもない.しかし,本邦において保険病名として認められ確固たる位置づけにあるIBSにおいてさえも,日常診療の中で金科玉条の如く遂行される絶対的な治療薬は存在しないのが現状であり,新規治療薬が開発され治療選択肢が増えることが期待されている. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.102.96 |