Human Herpesvirus-6が原因と考えられた突発性発疹に急性脳症を併発した1女児例
Human Herpesvirus-6 (HHV-6) が原因と考えられる突発性発疹の回復期に突然のけいれんで発症した急性脳症の6ヵ月女児例を報告した. 患児は, 3日間におよぶ高熱の後, 全身性発疹が出現し解熱, 突発性発疹と診断されたが, 解熱した夜, 再度の発熱, けいれん, 意識障害が突然出現し, 諸検査により急性脳症が疑われた. 経過中, 一時的に全身状態の悪化を認め, 人工呼吸器による呼吸管理, 抗けいれん剤の投与などを要したが, 重篤な後遺症を残すことなく, 回復した. 血清HHV-6抗体価が回復期に上昇し, HHV-6による急性脳症が疑われた....
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Published in | 感染症学雑誌 Vol. 66; no. 5; pp. 551 - 554 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本感染症学会
1992
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ISSN | 0387-5911 1884-569X |
DOI | 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.66.551 |
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Summary: | Human Herpesvirus-6 (HHV-6) が原因と考えられる突発性発疹の回復期に突然のけいれんで発症した急性脳症の6ヵ月女児例を報告した. 患児は, 3日間におよぶ高熱の後, 全身性発疹が出現し解熱, 突発性発疹と診断されたが, 解熱した夜, 再度の発熱, けいれん, 意識障害が突然出現し, 諸検査により急性脳症が疑われた. 経過中, 一時的に全身状態の悪化を認め, 人工呼吸器による呼吸管理, 抗けいれん剤の投与などを要したが, 重篤な後遺症を残すことなく, 回復した. 血清HHV-6抗体価が回復期に上昇し, HHV-6による急性脳症が疑われた. |
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ISSN: | 0387-5911 1884-569X |
DOI: | 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.66.551 |