植物組織の空隙率測定方法―4.各測定方法の特徴と選択
植物組織の空隙率測定によく用いられる方法には,比重瓶法,アルキメデス法および横断切片の観察による切片法がある.比重瓶法とアルキメデス法は植物組織内の間隙に含まれる全てのガス量で空隙率を測定する方法であるのに対し,切片法は間隙の形状を観察し,目的とする間隙を選択して空隙率を測定する方法である.それぞれの測定方法の原理,制約条件は異なるため,研究目的および植物組織の形態によって各手法を使い分ける必要がある.ここでは,読者の皆さんが適切に測定方法を選択できるように,各測定方法の特徴と長所・短所を紹介する....
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| Published in | 根の研究 Vol. 30; no. 4; pp. 124 - 128 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
根研究学会
20.12.2021
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0919-2182 1880-7186 |
| DOI | 10.3117/rootres.30.124 |
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| Summary: | 植物組織の空隙率測定によく用いられる方法には,比重瓶法,アルキメデス法および横断切片の観察による切片法がある.比重瓶法とアルキメデス法は植物組織内の間隙に含まれる全てのガス量で空隙率を測定する方法であるのに対し,切片法は間隙の形状を観察し,目的とする間隙を選択して空隙率を測定する方法である.それぞれの測定方法の原理,制約条件は異なるため,研究目的および植物組織の形態によって各手法を使い分ける必要がある.ここでは,読者の皆さんが適切に測定方法を選択できるように,各測定方法の特徴と長所・短所を紹介する. |
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| ISSN: | 0919-2182 1880-7186 |
| DOI: | 10.3117/rootres.30.124 |