短時間加熱処理による空調機内のカビ生長抑制
冷房時の空調機内は多湿であり, カビが繁殖しやすい。またカビ汚染された空調機からはカビの胞子が放出されることがある。本報では短時間加熱処理を実施することによる新しいカビ生長抑制方法を開発した。その方法は空調機を5分間暖房に切りかえ, 空調機内部を40℃という比較的低温で10分間保持するものである。また加熱を停止することで生長が再開することから, カビが死滅しているわけではなく, カビの生長を停止させていることを示した。これらの結果をもとに実際に毎年カビ被害のあった住宅で毎日短時間加熱処理を繰り返した。冷房シーズン終了後の調査の結果, 短時間加熱処理により空調機内でのカビ発生を抑止することができ...
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Published in | 室内環境学会誌 Vol. 7; no. 2; pp. 25 - 30 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 室内環境学会
2004
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Online Access | Get full text |
ISSN | 2186-4314 |
DOI | 10.11510/siej1998.7.2_25 |
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Summary: | 冷房時の空調機内は多湿であり, カビが繁殖しやすい。またカビ汚染された空調機からはカビの胞子が放出されることがある。本報では短時間加熱処理を実施することによる新しいカビ生長抑制方法を開発した。その方法は空調機を5分間暖房に切りかえ, 空調機内部を40℃という比較的低温で10分間保持するものである。また加熱を停止することで生長が再開することから, カビが死滅しているわけではなく, カビの生長を停止させていることを示した。これらの結果をもとに実際に毎年カビ被害のあった住宅で毎日短時間加熱処理を繰り返した。冷房シーズン終了後の調査の結果, 短時間加熱処理により空調機内でのカビ発生を抑止することができた。 |
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ISSN: | 2186-4314 |
DOI: | 10.11510/siej1998.7.2_25 |