1.鑑別診断

高カルシウム血症は,日常臨床で頻繁に遭遇する生化学検査上の異常である.大部分の高カルシウム血症は自覚症状に乏しく,検査によって初めて気付かれることも稀ではない.一方,血中カルシウム濃度は極めて厳密に制御されており,高カルシウム血症の背景には必ず何らかの病態が潜んでいる.従って,高カルシウム血症に遭遇したら,正しい思考過程に従って適切な診断を付けることが臨床的に大切な課題であり,患者の健康にとって大きな貢献となる....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 4; pp. 656 - 661
Main Author 竹内, 靖博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2007
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.96.656

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Summary:高カルシウム血症は,日常臨床で頻繁に遭遇する生化学検査上の異常である.大部分の高カルシウム血症は自覚症状に乏しく,検査によって初めて気付かれることも稀ではない.一方,血中カルシウム濃度は極めて厳密に制御されており,高カルシウム血症の背景には必ず何らかの病態が潜んでいる.従って,高カルシウム血症に遭遇したら,正しい思考過程に従って適切な診断を付けることが臨床的に大切な課題であり,患者の健康にとって大きな貢献となる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.96.656