複合電子ホログラフィシステムの視域拡大検討

複数の空間光変調器をアレー状に配置した大画面電子ホログラフィ装置が各種報告されているが,本稿では,拡大光学系と縮小光学系を連結することにより,個々の空間光変調器の拡大像を光学的に連結させた後に元のサイズに縮小して,等価的に連続した1枚の大画面空間光変調器を構成する複合電子ホログラフィシステムに,複数の時分割フルカラー点光源を組込んで照明を行う方法を組合せることにより,水平視域を拡大する方法について検討した結果を報告するとともに,視域によらず空間光変調器を均一に照明するためには,点光源の向きを扇形に配置することが望ましいことを提案し,高次回折光を除去するためには,縮小光学系の焦点面にシャッタを設...

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Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 68; no. 6; pp. J224 - J231
Main Authors 涌浪, 光喜, 佐々木, 久幸, 妹尾, 孝憲, 市橋, 保之, 山本, 健詞
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 2014
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ISSN1342-6907
1881-6908
DOI10.3169/itej.68.J224

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Summary:複数の空間光変調器をアレー状に配置した大画面電子ホログラフィ装置が各種報告されているが,本稿では,拡大光学系と縮小光学系を連結することにより,個々の空間光変調器の拡大像を光学的に連結させた後に元のサイズに縮小して,等価的に連続した1枚の大画面空間光変調器を構成する複合電子ホログラフィシステムに,複数の時分割フルカラー点光源を組込んで照明を行う方法を組合せることにより,水平視域を拡大する方法について検討した結果を報告するとともに,視域によらず空間光変調器を均一に照明するためには,点光源の向きを扇形に配置することが望ましいことを提案し,高次回折光を除去するためには,縮小光学系の焦点面にシャッタを設けることが有効であることを示す.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.68.J224