1)JNK活性化と大動脈疾患
大動脈瘤は,大動脈疾患の最たるものであり,慢性炎症と細胞外基質代謝異常がその主要な病態である.様々な病因刺激によって活性化されるシグナル伝達系の中に,炎症と細胞外基質代謝の両方の病態過程を統合的に制御するものがあり,大動脈瘤の病因・病態の鍵と考えられる.大動脈瘤克服のためには,病因・病態機序に基づく内科的治療法を確立することが急務であり,シグナル伝達系はそのための有力な治療標的候補の一つと期待される....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 99; no. 2; pp. 237 - 244 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2010
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.99.237 |
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Summary: | 大動脈瘤は,大動脈疾患の最たるものであり,慢性炎症と細胞外基質代謝異常がその主要な病態である.様々な病因刺激によって活性化されるシグナル伝達系の中に,炎症と細胞外基質代謝の両方の病態過程を統合的に制御するものがあり,大動脈瘤の病因・病態の鍵と考えられる.大動脈瘤克服のためには,病因・病態機序に基づく内科的治療法を確立することが急務であり,シグナル伝達系はそのための有力な治療標的候補の一つと期待される. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.99.237 |